コンクリート用語まとめ
材料面
- セメントマトリックス層 強度と他層との結合性が大事
- 骨材層 物理的性質が重要
- 境界層 遷移層(多孔質で水酸化カルシウム多)+空隙
- エントラップトエアー 不利
- エントラインドエアー AE剤で生成 ワーカビリティの確保
- 毛細管空隙 練混ぜ水の跡 体積変化対策
- ゲル空隙 乾燥収縮に影響
- セメントペーストに対しての要求 施工性能・強度発現性・材料分離抵抗性
- ポルトランドセメントの種類 普通・早強・超早強・中庸熱・低熱・対硫酸塩(土壌に応じて)
- 水に対しての要求 ワーカビリティに悪影響なし、腐食物質が有害量なし
- 骨材に対しての要求 適度な粒径粒度(ワーカビリティ)・化学安定性(シリカ鉱物ならアルカリ骨材反応)
- 骨材の含水状態 絶乾(0%)・気乾・表乾(表面は乾燥しているが中は飽和)・湿潤
- 含水率 水量/絶乾骨材質量
- 表面水率 表乾からの水量/表乾骨材質量 湿潤なら+絶乾気乾なら-
- 粗粒率 80,40,20,10,5,2.5,1.2,0.6,0.3,0.15の各ふるいにとどまる試料の割合の合算 理論値は10
- 最大寸法 90%の質量分が通過できるふるいの寸法の最小値
- 混和材 フライアッシュ・シリカフューム・高炉スラグ微粉末・膨張材
- 混和剤 AE剤・減水剤・流動化剤・遅延剤・促進剤・急結剤・水中不分離性混和剤
- ポゾラン活性 水和物生成 フライアッシュ・シリカフューム・火山灰
- 潜在水硬性 単独では意味ないがアルカリがあると水硬性 高炉スラグ微粉末
- AE剤 耐凍害性・ワーカビリティ
- 減水剤 単位水量減少による強度発現
- フライアッシュ 強度・水密性・水和熱低減・アルカリ骨材反応への抵抗
- シリカフューム 流動性(セメント粒子の間の充填されることによるマイクロフィラー効果)
- AE剤 エントレインドエアー生成による水移動が可能→耐凍害性・ワーカビリティ ただ圧縮強度低下
フレッシュコンクリート
- ワーカビリティー 材料分離することなく、諸作業が容易にできる性能 条件により要求されるワーカビリティーの良悪が変わる
- コンシステンシー 変形流動に対する抵抗性 水・空気量による コンクリート固有で使用条件に左右されない
- プラスティシティー 型枠つめやすさと、外した時に崩れないか
- フィニッシャビリティー 表面平らにしやすいか
- ポンパビリティー ポンプによる圧送の難易性
- スランプ試験 30cmコーンを抜いたときの降下長を測定
- 打重ね 硬化する前にコンクリート継ぐ
- 打継ぎ 硬化した後にコンクリート継ぐ
- 凝結 練り混ぜたコンクリートがセメントの水和に伴い液体から固体に変化すること
- 硬化 凝結したコンクリートの強度がさらに反応とともに増加する現象
- コールドジョイント 一体化しなかった打継ぎ面 剥落の原因
- ブリーディング 材料分離により水が上昇する現象 多孔質になり強度低下、水みちの形成による付着力・水密性の低下
- レイタンス ブリーディングにより上昇した微粒成分が表面に薄く沈殿したもの
- 初期欠陥 収縮ひび割れ(蒸発による収縮orブリーディングによる沈下で鉄筋とのズレ)・温度上昇によるひび割れ
- レディミクストコンクリート 生コン 現場で受け取る品質を指定して購入できる、製造工場での品質ではない
- セメント主要組成化合物 鉄アルミン酸四カルシウム(C_4AF)・アルミン酸三カルシウム(C_3A)・ケイ酸三カルシウム(C_3S)・ケイ酸二カルシウム(C_2S)
- 水和生成物 水酸化カルシウム・ケイ酸カルシウム化合物(C-S-H)・エトリンガイト・モノサルフェート
硬化コンクリート
- 割裂引張試験 直接引張試験しても局所的破壊をしてしまう
- 応力ひずみ曲線の非線形性 小さな応力で微小ひび割れ
耐久性
- 中性化 空気中の炭酸ガスでアルカリを失う 鋼材腐食
- 塩害 塩化物イオンの混入 鋼材腐食
- 凍害 水分の凍結融解を繰り返してひび割れ
- アルカリ骨材反応 骨材とセメントのアルカリ分が反応してアルカリシリカゲル生成→これが水を吸う→見かけ上骨材膨張 ひび割れ
- ぺシマム現象 無害骨材混合したらさらに膨張量増大
コンクリート構造
- 平面保持の仮定 軸に垂直な断面は、曲げを受けても軸に垂直を保つ
- 曲げ強度 引張強度から応力再分配されてから、実際に曲げひび割れを起こす強度 引張強度ではひび割れしない
- 寸法効果 構造物の単位面積あたり強度は寸法に応じて低下
- テンションスティフニング コンクリートの引張抵抗は、ひび割れ後もひび割れ間の鉄筋との付着により残存している
- スターラップ以外のせん断抵抗 まだひび割れしていない曲げ圧縮部のコンクリートの直接的なせん断抵抗・ダウエル作用・骨材のかみ合わせ抵抗・ディープビーム補正(せん断ひび割れが進展しにくい)